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【動画】 テングチョウの大発生 An outbreak of Snout Butterfly (Libythea celtis) [日本の蝶 / Butterflies JAPAN]

 このところ西日本を中心にテングチョウの大発生が報告されているようである。ブログ編集子も春先に近郊の低山地を歩いたところ、やたらに越冬個体が飛んでいるのに出くわした。この調子で越冬個体が卵を産んで次世代の成虫が発生したらエライことになるのではないかという気がしたが、その後、多忙に紛れてそんなことはすっかり忘れてしまっていた。

Libythea celtis basking.jpg
▲春先に多く見かけた越冬後の個体

 そして月日は過ぎ、新緑の候になって、同じ丘陵地に今度はウラゴマダラシジミの幼虫を探しに出かけたのだが、この時にやたらめったらイボタの枝に緑色の蛹がついていて驚かされた。生態に音痴な編集子は、最初は蛾の蛹かと思っていたのだが、どう見ても蝶のようだ。調べてみたら、これがすべてテングチョウの蛹だったのだ。

 それから1週間。とある用事で別の低山地に入ったところ、動画のような大発生に出くわしてしまった。路上の湿地を埋め尽くす集団、まるで枯れ葉のように舞う姿には、呆れるほか無かった。宮崎・石井(2004)の論文にもある通り、テングチョウは古くから時折大発生することが知られている。詳しいメカニズムは分かっていないが、テングチョウの特異な分類的位置づけ、移動性を持つ生態と天敵との関係など、調べてみると面白いテーマだと思う。



なお、以前こちらの記事で紹介した青森県でのアカシジミ大発生であるが、
ことしもまだ継続しているようだ。一体いつまで続くのか興味深い。こちらについても以下に好評を博した動画を再掲しておくので、ぜひご覧いただきたい。




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