会誌No.74発行される! [連絡 / General Information]
会誌No.74発行されました!
▲最新号No.74の表紙
少々遅れてしまいましたが最新号・No.74発行されました! 今号も注目記事が目白押し! ぜひご一読下さい。まずは目次をUPします。クリックで拡大します。
▲No.74目次
▲マダガスカルの蝶のプレート
今回も海外の話題が満載です。まずは小川大輔さんの「マダガスカルの蝶」。日本人にとっては中々遠い国・マダガスカルの蝶を3年にわたって継続的に観察した成果が発表されています。アンテノールオオジャコウ(Pharmacophagus antenor)のような代表種以外にも細かい種を網羅した96種類が掲載されています。我が国でこれまでに出版されたものの中で最もマダガスカルの蝶に詳しい論文と言えます。
▲エルサルバドルの蝶
もうひとつ、中米エルサルバドルの採集記も紹介します。著者の上原二郎さんは中南米諸国の採集経験が豊富ですが、今回のエルサルバドルでついに中南米21ヶ国での採集コンプリートを達成されたそうです。もはや言葉もありません。上原氏はエルサルバドルで採集した種について展翅したものを今回紹介しています。見慣れない種が多いですね。
会誌は会員外でも1冊3,500円(送料別)で購入できますので、ご希望の方は下記のメールアドレスまでお申込み下さい。
【申し込み先】
welcome_scripts@yahoo.co.jp
▲最新号No.74の表紙
少々遅れてしまいましたが最新号・No.74発行されました! 今号も注目記事が目白押し! ぜひご一読下さい。まずは目次をUPします。クリックで拡大します。
▲No.74目次
▲マダガスカルの蝶のプレート
今回も海外の話題が満載です。まずは小川大輔さんの「マダガスカルの蝶」。日本人にとっては中々遠い国・マダガスカルの蝶を3年にわたって継続的に観察した成果が発表されています。アンテノールオオジャコウ(Pharmacophagus antenor)のような代表種以外にも細かい種を網羅した96種類が掲載されています。我が国でこれまでに出版されたものの中で最もマダガスカルの蝶に詳しい論文と言えます。
▲エルサルバドルの蝶
もうひとつ、中米エルサルバドルの採集記も紹介します。著者の上原二郎さんは中南米諸国の採集経験が豊富ですが、今回のエルサルバドルでついに中南米21ヶ国での採集コンプリートを達成されたそうです。もはや言葉もありません。上原氏はエルサルバドルで採集した種について展翅したものを今回紹介しています。見慣れない種が多いですね。
会誌は会員外でも1冊3,500円(送料別)で購入できますので、ご希望の方は下記のメールアドレスまでお申込み下さい。
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【動画】ヒメシジミ (Plebejus argus) [日本の蝶 / Butterflies JAPAN]
【動画】ヒメシジミ (Plebejus argus)
▲ヒメシジミ♂の地理的変異(左:青森県むつ市 右:青森県岩木山):進化生物学研究所所蔵
初夏を迎える頃、中山地から山地の河川沿いや草原に現われるのがヒメシジミである。かつて多産地では一面ヒメシジミの大群が飛び交う姿も見られ、誰も追いかけなかったという話も聞くが、ご多分に漏れず生息環境の悪化で減少の一途を辿り、今では中々姿を見るのも簡単では無くなった。既に国内南限の産地であった九州の久住高原からは絶滅してしまったという。本種は地理的変異があるのが特徴で、中でも知る人ぞ知る顕著な個体群が青森県の下北半島に見られる。上の画像は共に青森県産の♂であるが、左の大型・青色鱗の発達したものが下北半島特有の典型的な個体である。進化生物学研究所には多数の個体が所蔵されているが、個体差はあるものの概ね傾向は安定しているようだ。このほか山形県朝日連峰の個体群は「朝日型ヒメシジミ」と呼ばれることもあり、♀の後翅表外縁に白色鱗の列が発現することで知られる。
先日、山梨県で発生初期のヒメシジミに出会った。縁毛も揃った美しい個体で、ビデオでも十分にその可憐さが伝わるかと思う。
▲ヒメシジミ♂の地理的変異(左:青森県むつ市 右:青森県岩木山):進化生物学研究所所蔵
初夏を迎える頃、中山地から山地の河川沿いや草原に現われるのがヒメシジミである。かつて多産地では一面ヒメシジミの大群が飛び交う姿も見られ、誰も追いかけなかったという話も聞くが、ご多分に漏れず生息環境の悪化で減少の一途を辿り、今では中々姿を見るのも簡単では無くなった。既に国内南限の産地であった九州の久住高原からは絶滅してしまったという。本種は地理的変異があるのが特徴で、中でも知る人ぞ知る顕著な個体群が青森県の下北半島に見られる。上の画像は共に青森県産の♂であるが、左の大型・青色鱗の発達したものが下北半島特有の典型的な個体である。進化生物学研究所には多数の個体が所蔵されているが、個体差はあるものの概ね傾向は安定しているようだ。このほか山形県朝日連峰の個体群は「朝日型ヒメシジミ」と呼ばれることもあり、♀の後翅表外縁に白色鱗の列が発現することで知られる。
先日、山梨県で発生初期のヒメシジミに出会った。縁毛も揃った美しい個体で、ビデオでも十分にその可憐さが伝わるかと思う。