会誌No.64発行される! [連絡 / General Information]
会誌No.64発行されました!
編集作業が難航したため少々予定より遅れてしまいましたが、今年度の第2号となる会誌No.64が発行されました。今号も盛りだくさんの内容です!! 見どころを少しご紹介しましょう。
上原二郎 ボリビア採集記
中南米のカラフルなチョウの図版が盛りだくさんの採集記を巨匠・上原二郎氏に寄稿していただきました。ご存知の方も多いと思いますが、上原氏の専門はセセリチョウ科。今まで日本で出版されたどんな図鑑よりも正確無比な、さらに素晴らしい標本がこれでもかと図示されています。ボリビアのジャングルに飛ぶという巨大なセセリチョウ、いずれも美しい斑紋をしています。
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続いて世界をアッと驚かせるシジミチョウの新種記載が。
Yagishita et al. A magnificent new Hypochrysops Felder & Felder, 1860, from Yapen Island, Indonesia (Lepidoptera, Lycaenidae)
▲驚愕の新種
ニシキシジミ属(Genus Hypochrysops)は主としてニューギニア周辺に分布する美しいシジミチョウの仲間。裏面の精緻な色彩に魅せられて、熱心に研究・蒐集する人も多くいます。いわば東洋区のゼフィルスのような存在とも言えます。この比較的よく研究されてきた属で、まさに驚愕としか言いようのない新種が見つかりました。当会会員の柳下昭氏が入手したもので、インドネシアのヤーペン島で得られたものです。インドネシアのヤーペン島と言えば、あのお化けイワカワシジミの記事でも紹介した、インドネシアの秘境です。まだわずか1♀が得られているだけですが、長年本属を研究してきた共著者のTennent氏が思わず天を仰いで絶句したという、本属としては異常なほどの巨大、特異な斑紋の新種なのです。最初に入手したインドネシアの出谷裕見氏(出谷氏についてはこちらとこちらをご参照下さい)にちなんで、今回Hypochrysops detaniiとして記載されました。未知の♂の発見が待たれます。
というわけで、今号も見逃せない内容であることがお分かりいただけたと思います。目次も紹介しておきます。下の画像を拡大してご覧下さい。
▲目次(クリックして拡大してご覧ください)
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