【大会講演紹介】台湾産ゼフィルス最新の話題(Yu-Feng HSU) [世界の蝶 / Butterflies World]
▲ジンピンオナガシジミ(Antigius jinpingi)
【大会講演紹介】台湾産ゼフィルス最新の話題(Yu-Feng HSU)
台湾師範大学教授で、当会の副会長でもあるProf. Yu-Feng HSUは台湾産蝶類研究で大いに活躍されているが、自らを「ゼフィルス・オタク」と称するほどのゼフィルス愛好家である。ゼフィルス研究の権威である小岩屋敏氏(当会理事)が世界のゼフィルス全種を網羅して2007年に出版した大著「世界のゼフィルス大図鑑」(むし社)以降、新たに記載されたゼフィルスは片手で足りるほどしかないが、HSU教授はそのうちの1種を台湾南部から2009年に記載している。それがオナガシジミの一種、ジンピンオナガシジミ(Antigius jinpingi)である。特異な斑紋、台湾のごく限られた地域からほんの僅かな個体が知られるのみで、幼生期は不明である。
今回、HSU教授には台湾から知られる27種のゼフィルスの中でも、特に知見の集積が望まれる珍稀種3種についての最新情報を発表していただく。その中には、D'Abrera(1986)の"Butterflies of the Oriental Region" (Part III)で図示され、議論の残る"Neozephyrus etsuOkura, 1970"の由来についての新説も含まれている。
▲謎の多いNeozephyrus etsu Okura, 1970 (after, D'Abrera, 1986)
HSU教授の紹介するゼフィルスは他に何なのか!? それは当日のお楽しみ!!
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