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食べる!オウゴンテングアゲハ / Teinopalpus aureus made of chocolate [雑記 / Miscellaenous notes]

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▲「オウゴンテングアゲハ」のチョコレート
 Teinopalpus aureus made of chocolate

食べる!オウゴンテングアゲハ

男が蝶好きであることを聞きつけたある乙女たちが、「どんな蝶がお好きですか」と尋ねた。男は、「ミヤマカラスアゲハなんかいいね」と答えた。おととしの暮れのことである。

年が明けて、昨年の2月14日、「ミヤマカラスアゲハ」が届いた。男は十分に感嘆したが、乙女たちは青紫の発色がもうひとつ満足できなかったらしい。写真撮影不可のまま、男の胃袋におさまった。ずうずうしくも「来年はオウゴンテングアゲハをおねがい!」と男は頼んだ。

しかし、今年の2月14日、「オウゴンテングアゲハ」は届かなかった。一抹の落胆を男が忘れた頃、いちごケーキに止まるオウゴンテングアゲハの写真が職場にあった。男の留守中に乙女たちがもってきて、「腐らせるのはもったいない」と写真を残してくれた男性同僚と一緒に食べたのだと言う。

蝶屋的には「画蝶触角を欠く」のだが、なかなかの出来栄えである。職人気質の乙女たちは、未完成の技で触角を作ることを、潔しとしなかったという。それにしてもよくできている。黒と白はチョコレートと砂糖で作れるとして、緑と黄は何だろう?緑は抹茶、黄はカボチャなのだそうで、食べてしまって何の問題もない。

バレンタインデーに乙女が男性にチョコレートを贈る習慣が、日本ではいつの頃からか始まり、この文化の爛熟が、蝶屋にも垂涎の恩恵をもたらしたのだ。

Teinopalpus aureus made of chocolate!!

This is a marvelous piece of art, although lepidopterologically it lacks the finishing touches as the antennae are missing. The master chocolatier, unlike to be ignorant that a butterfly has a pair of antennae, may have removed the self-standing but ugly unproportionately fat antennae after all her efforts to make them as thin as possible.

The black and white areas are fabricated with chocolate and powdered sugar as you may easily guess. What are the green and yellow areas assimilated with? Used are powdered green tea and pumpkin. Thus, it is not only safe to eat but also gastronomically enjoyable, as tasted and proven by the photographer.
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sukima

すばらしい作品ですね。最初見た時は、本物の蝶かと思いました。まさに食べるのがもったいないという感じでしょうか。
蝶屋さんにもたらされた羨ましい恩恵が、いつの日か蛇屋にもきますようにw
by sukima (2012-03-28 23:49) 

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