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北海道フォーラム盛会で終了! [連絡 / General Information]

北海道フォーラム盛会で終了!!!

 今月6日、快晴の土曜日に当会始まってから初となる北海道でのフォーラムを開催した。短い北国の夏、快晴の週末なのでフィールドに出たかった方も多かったと思うが、おかげさまで多くの方に参加いただいて盛会となり事務局としては感謝申し上げたい。
 今回のフォーラムでは特別講演として特別講演「図鑑編纂から見えてきた北海道の蝶の生態と研究の現状」と題し、長年にわたり北海道の蝶類研究に大きな貢献をされてきた永盛俊行氏にお願いした。永盛氏のグループでは今年、「完本北海道蝶類図鑑」(北海道大学出版会)を出版されたことから、図鑑編纂の裏話をたっぷりと伺った。限られた時間の中で、広大な北海道を縦横に駆け巡って撮影された成果をもとに上梓された本著はアマチュア蝶類研究家の金字塔ともいえる好著で、ぜひ1人でも多くの自然愛好家に読んでもらいたいと思う。何より、「はじめに」に書かれた以下の記述に同感しない向きは、少なくとも本ブログの読者には1人も居ないと信じたい。
 「身近に触れることのでき、種名がわかる蝶たちは、自然科学や環境教育の素材として大変優れていると思います。(中略)蝶とそれを取り巻く自然を理解しようとし、その大切さに気付く理解者になってほしい。何より野山で虫を追う昆虫少年少女が全国に復活してほしい」(「はじめに」より)
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▲「完本北海道蝶類図鑑」カバー

永盛氏の素晴らしい講演の後は、永盛氏に加えて北海道産の蝶類に関して精通した当会理事の渡辺康之氏、NRCの杠隆史氏に参加していただき、「北海道の蝶いま昔」と題した座談会を開催した。三氏ともに北海道に寄せる思いは並々ならぬものがあり、姿を消しつつある希少種からヒグマとの遭遇譚に至るまで議論風発、時間が惜しいほどの熱の入った座談会となった。
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▲北海道の蝶”達人”三氏による座談会

 フォーラムの後は大通公園に面したビルにある中華料理店で懇親会が開かれ、道内外の蝶愛好家が集まって蝶談に花を咲かせた。
 今回のフォーラム開催にあたりお世話になった北海道昆虫同好会の皆さんにはこの場を借りて厚く御礼申し上げたい。

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